格差問題と非正規問題と社会保障

よく米国の格差が激しくて、日本の格差はそれほどでもないから、事情が違うということを言うけれども、実際そうなんだろうけど、その違い方というのはこういう感じかと思って絵を描いてみたのです。
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それで米国だと超富裕層と貧困層の問題がクローズアップされるんですが日本だと中間層と貧困層のバトルになってしまう。

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でも本当は国という仕組みをうまく活用すればこんな風にできるはずなんではないか、と考えているのです。

たとえば、国がもっと失業時の保障と教育を強化すれば、犠牲者を生むことなく雇用の流動性は高まります。人の潜在能力をもっと開発できれば、IT技術者も増えるはずでしょう。日本は、既存の国民の力を活用することにかけては、まだまだ十分ではありません。

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こういうことをつぶやくと、このようにおっしゃる方が。

やまもといちろう ‏@kirik
その図の正規非正規って書いてるところの人口の150万人は定年退職者の嘱託雇用だから単なる考えすぎ


いやまぁ、確かにそういう嘱託雇用の方はたくさんいらっしゃいます。私のいまの派遣先の職場にも、裕福そうなおじさまがたくさんいらっしゃって、定時にお帰りになられます。

それから、こういうことをおっしゃる方も。

昨今急増しているシニア層の女性非正規社員は多分に「時間の都合がよい」「家計の補助」がメイン......ってこれは女性全体と同じか......であることが分かる
http://www.jgnn.net/ls/2015/02/post-10489.html


私のいまの派遣先の職場にも、ダンナさんは正社員で、子ども二人立派に育て上げていい学校に入れて、公務員など良い職場に入られて、独立して手がかからないので、後はやりがいとグアム旅行費を求めて、派遣で働いていると思しき素晴らしい奥様がいらっしゃいます。趣味も多彩で、おうちもきれいにお花など飾られて。

それでもわたしやダンナのように、不本意に非正規で働いており、就活しても書類も通らない人もたくさんいます。2010年には400万人、そういう人がいると算出されています。(「不本意非正規就業者は 22.5%(2010年)※約400万人弱」「望ましい働き方ビジョン」の概要(PDF)

つまり下の図のようになり、青字の方々が存在するからと言って、赤字の部分の問題が存在しないわけではないのです。

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Author:アリス
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