社民党の悲惨な経済離れ

え?
あの、ノストラダムスの大予言オバハンを講演に呼ぶですと?
いや、わたしだって、安倍自民の稚拙で粗悪品改憲案、秘密保護法案の拙速な決め方、原発ゴリ押し、雇用解雇自由化推進、それに安倍の個人的欲望による靖国参拝とか、ムカツクし、あり得ないと思ってる立派な左派リベラルですよ?
それにしても、ハマオバはないわー。
浜氏のあり得ない感じは、こちらの記事でもよくわかります。
(どうする?秘密法)時代錯誤の富国強兵 浜矩子さん:朝日新聞デジタル
政権は「デフレからの脱却」を掲げています。しかし、その内実は人々のためというよりも、全体の成長を重視するものです。国民のためではなく国家のため。それがアベノミクスです。成長のためなら、と働く人たちの解雇規制を緩めようとしています。国家重視のなかで、福祉などの市民活動にはお金が回らなくなるかもしれません。
国全体の経済が成長することは、人々のためじゃないんですかね?
もし国全体の経済成長をめざさないなら、「誰のため」にめざすんですか?
そしてこの人は福祉をいったいなんだと思ってるんでしょうか。
ここを読むと、市民活動だけが、福祉だとでも思っているかのようです。実際そう思っているのかも。自助、相互扶助…、クリントン・ブレアの「第三の道」ですか?でもこれらは、アメリカのコテコテの共和党員や新自由主義者が大好きな言葉でもあります。
仮に、市民のボランティア活動による福祉サービスをもっと盛り上げよう、と考えたとしても、「誰が」それを担えるんですか?おカネに余裕があり、ボランティア活動する時間のある人たちではないですか。
だから、こんなことをいう浜氏を講演に呼ぶ社民党の支持者は、多くがそういう人なんだ、と思ってしまいます。もともとおカネに余裕があるから、国全体として経済成長しなくっても、大して困らない人々なんでしょう。ちょっとは困るけど、大して困らない。
明日の日銭をどうしよう、と不安な人たちの気持ちはそこにはない。
最近興味を惹かれたものに、ツイッターと世論の違いを分析した図があります。
世論調査とツイート 政策テーマで比較

20年来のデフレに苦しんできた社会、2013年参院選において、人々の多くの関心は、「年金・医療・介護・子育て」32%、「景気対策」25%、となっています。
一方、ツイッターユーザの関心は「原発」9万ツイート、「尖閣・北朝鮮」「震災・復興」ともに4万2千、「憲法・改憲」「年金・子育て」が3万前後、「景気・アベノミクス」「TPP」が2万3千となっています。景気についてもこのキーワードを見ると、アベノミクス批判の文脈であろうと想像できます。
さて社民党の「政策」のページを開いて見ると…
社民主義政策=平和・自由・平等・共生=トピックス
政策に関するトピックスを随時更新しています。
2013年11月13日┃公開┃国会改革についての提言
2013年09月02日┃公開┃東京電力福島第一原発の汚染水問題について
2013年07月04日┃公開┃2013年参院選選挙公約
2013年05月01日┃公開┃自民党「日本国憲法改正草案」全文批判(案)(PDF)
2013年03月21日┃公開┃憲法第96条「改正」問題についての見解
2013年03月11日┃公開┃脱原発基本法案
2012年12月03日┃公開┃2012年衆院選選挙公約
2012年09月07日┃公開┃脱原発基本法案
2012年06月29日┃公開┃「フクシマ」ショックから100日で「脱原発」決議 メルケル首相諮問機関「倫理委員会」報告書
2012年06月14日┃公開┃みんなの党、日本共産党、社会民主党、新党きづな、新党大地・真民主、新党日本6党の合意事項
2012年05月10日┃公開┃関越自動車道における高速ツアーバスの事故に関する緊急申し入れ
2012年05月08日┃公開┃講演・弱者に優しい消費税へ
2012年04月03日┃公開┃国家公務員の新規採用抑制についての見解
2012年03月29日┃公開┃震災廃棄物(瓦礫)の広域処理問題についての論点整理
2011年07月06日┃公開┃「新たな沖縄振興」に関する提言‐ 社民党の基本的な考え方 -
2011年05月25日┃公開┃社民党脱原発アクションプログラム~2020年までに原発ゼロ、2050年には自然エネルギー100%に~ (PDFファイルが別ウィンドウで開きます)
2011年05月25日┃公開┃労働基本権制約下の国家公務員の給与引き下げ問題について
2011年05月25日┃公開┃国家公務員の労働基本権に関する公務員制度改革について
2011年05月25日┃公開┃森林・林業の再生にむけた提言
2011年04月20日┃公開┃脱原子力・自然エネルギー転換アクションプログラム(たたき台)
2011年02月08日┃公開┃鳥インフル、新燃岳噴火対策
2010年12月10日┃公開┃雇用・地域・くらし・環境・平和に力を入れた「生活再建」予算を目指して~2011年度予算編成に当たっての提言~
経済に関しては、2012年5月の消費税と、2010年12月にちらっと「雇用」という言葉が見えるぐらい。ツイッター民の関心空間とかなりかぶっているようなw
まぁ、いいんですよ。世の中には、たとえば、人間よりもイルカが大事、という人がいて、そのおかげで環境が過度に破壊されずに済んだり、過度な破壊があったときに軌道修正されたりするんですから。それが回りまわって、われわれの暮らしを改善することに役立っています。そんな風に、社民党にも役割があるんでしょう。
(緑の党に関する松尾匡さんのコメント:2013年4月16日のエッセー、「お知らせ三件」より
)社民党や共産党と違って、こんな主張をされても怒る気は全然しませんけど。緑の党はそういう政党なのですから。社会主義政党は人間解放を目指すものですが、人間の生活よりもイルカやアザラシが大事だという政党があってもいいと思います。
たとえそうであっても、浜矩子氏みたいなノストラダムス大予言オバを政党主催のイベントに呼ばないで欲しいですね。
安倍を批判するのはいいが、明らかに20年間のデフレ脱却に寄与し始めている金融政策を批判した挙句、「社民党はそれをやりません」と宣言するような行為はまったくスジ違いです。これでは人心がますます離れていくのは仕方がないでしょう。